このコーナーは、webmasterが実際に販売している商品を使って、身近なものを修理、塗り替えにチャレンジする様子を紹介します。
技術的には初心者のwebmasterが最低限の道具を使ってどこまでできるかを報告。
職人さんがみると「ヘタクソ」と思われること間違いナシ、でも素人さんがみて「自分でもできそう」と思ってくれるように頑張ります!

作品リスト ●食器棚編 ●敷居編 ●幼児用チェアー


   
 敷居編


今回私がチャレンジするのは「敷居の修理」です。
右の写真で赤枠で囲んだ部分、わかりにくいとは思いますが、角が欠けて しまったような状態で、
表面も一緒に剥がれ落ち、大きくささくれています。

最初にサンドペーパー♯240で周囲のバリ取り、同じようにパテ付けする 箇所も軽く研磨します。
(表面に汚れや油分などが残っていると、パテの付き
が悪くなる為。)

次の作業は欠けた部分のパテ付けです。
最初にマスキングテープを使って、畳が汚れるのを防止します。
次に畳と敷居の間に紙パレットを挟み込み、パテ埋めで角を出しやすくします。
今回使うパテは補修箇所が敷居、しかも角の欠けということで木質ポリパテを選びました。
(ポリパテは強固で乾燥も速く、しかも乾燥後の収縮が殆ど無い為補修作業に適しています。)
ポリパテは主剤と硬化剤、そして商品によって硬化促進剤がセットになっており、 主剤と硬化剤を
混ぜることによって固まります。
(今回使用する木質ポリパテですと、季節によりますが約15分〜20分で研磨可能です。)

主剤に対して約2%ぐらいの硬化剤をよく混ぜ、すばやく充填します。(今回、硬化促進剤は使用
しませんでした。使用すれば更に硬化時間が早くなるので待機時間も減り、作業効率もUPする
ですが、初心者の方は慣れていない為に作業に手間取ると充填完了前に硬化してしまいます。
プロの方以外は必要は無いでしょう。)
約20分後に紙パレットを引き抜き、サンドペーパーの♯240で研磨したのが右の写真です。
(平らな面を出す為に、サンドペーパーはカマボコ板のような物に巻きつけて使用します。)

乾燥後、紙パレットの上でカラーチックを使って周囲に合わせた色を作成。カラーチックは絵の具の
ような物で、ラッカーうすめ液を使って薄めながら他の色を混ぜ合わせて適当な色を作ります。
周囲の色より薄めの色を作り、うすめ液でのばして何度も重ね塗りすると近い色に仕上がります。


乾燥後にサンドペーパー♯400で軽くこすり、今度は木目書きをします。
同じ様にカラーチックを使って適当な色を作り、今度はあまり薄めずに木目をつなげていきます。
(薄めたものを何度も重ね塗りすると、乾燥した下地の色を溶かして混ざる事があります。ドライ
ヤー等で乾かしながら木目書きをすると良いでしょう。)木目書きした部分が乾燥する直前に
指先で軽くこすると、ボケた感じになり木目らしくなります。乾燥後
サンドペーパー♯400で軽く
こすり、最後は艶を周囲に合わせます。ホシュールスプレーの全艶消しを薄く2,3度吹きつけて
完成です!

<最後に>
補修作業で一番難しく、また楽しいのが色合わせです。思い通りの色が作れずにイライラすることも
ありますが、時間をかけて何度も挑戦するうちに、思い通りの色が完成した瞬間は「快感」です。
最初はなかなかうまくいきませんが、原色等をほんの少し加えるだけで色合いが変わります。
一度チャレンジしてみてください。




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